裏メニューでシメ
これで最終話です

最終の一皿は“裏メニュー”のラーメン
です


ええ!?龍泉堂でラーメン
ってぇ??




だいぶん意外なんですけどぉ~





って思いながら、大きな器を受け取りながら、マスターの顔をチラ見してみると、なんかやたらヤラシイ顔をしているではないか!?
この“ニヤリ”には秘密が隠されているはずやね
このラーメンはただ者ではないとピーンときましたわ


伊万里を思わす大きな器に、綺麗な澄んだスープにちょいとだけちぢれた太麺がドカッと入り、刻みネギがドッサり浮かんでいる

ただそれだけ

“具”的な物はネギだけ

とりあえずスープ

完璧に“和”なだし汁に、コショウがドッサりとIn

めっちゃあっさりやのに、パンチが効いている

初体験の味なのに、懐かしい感じがするスープだ



んで麺

めっちゃコシがあって、シコシコで、ウマいスープが絡みついて、こんがらがって、その麺を噛み倒したったら、小麦の香りと味がバシッと現れてで、なんとも忙しい美味しさなのです

あぁ~
これは純粋に“麺”を味わう為のラーメンだったのね
だから“具”的なものは邪魔だったのね

マスターの“ニヤリ”はこういうことだったのね

なんかしてやられたみたいでくやしいなぁ~
でもウマ過ぎて、麺もスープも1mmも残すこと出来へんやん
マスターの思惑通りやん

うわ
全部食べ干してしまったやんけぇ~





















いやホンマ、龍泉堂にやられまくりでした







おわり