サクラお願い
今日、明石の海上で、嫁さんからメールが届いた
サクラが2度の大量出血して、病院に運んできた知らせだった
目が見えなくなってしまっても、7kgを超えるおデブちゃんだった身体が急激に、半分ぐらいの体重になってしまっても、一緒懸命けなげに頑張って、頑張って食べ、頑張って、頑張って、一緒に生きてくれてるサクラ
サクラの癌の容態は…
もう決して治ることは無いそうです
日1日と、進行の早さの残酷さに、心を奮い立たせるもの
それは少しでもサクラが一緒に長生きしてくれればと願う気持ちです
でも祈るだけしか出来ないのは絶対に嫌なので、今はサクラの為に出来る事、サクラに最善な事を全身全霊でやらなければならない
お金を稼ぐ事も、サクラの為に全身全霊で立ち向かわなければいけない事だ
私の仕事は魚を釣る事です
でも今日は弱音を許して下さい
今夜もフルコンタクトに予約を頂いていました
常連様の坂井様と包山様、ご迷惑をおかけしますが、今日はサクラのソバに居させて下さい
本当にごめんなさいm(_ _)m
病院がら嫁さんが送って来たメールの内容は、かなりシビアな内容で、急遽レンタル業者に無理を承知で今日中に酸素室を自宅に届け貰えるようにしたそうだった
自宅に帰るとサクラは酸素室の中で眠っていた
この2週間ほどは、寝ても覚めても、イタリアにいる間も、24時間ずっと頭の中はサクラの事でいっぱいだったし、とても今夜は平常心でガイド出来そうもないので、キャプテン師範代に無理を言って休ませてもらう事にしました
連戦が続いていて、疲れが半端なはずが無いキャプテン師範代
落ち着くまではサクラのソバに居てあげて下さいと、快諾してくれ、今夜と明日、連戦のフルコンに向かってくれた
キャプテン師範代はめちゃめちゃええ人で、男の中の男です
今日、明石で釣り上げたタチウオを2匹持って帰り、サクラとトラゾウとブチ子と家族で食べました
明石のタチウオで、少しでも元気になれば嬉しい
サクラと声をかけると、いつもと同じ甘えた声で応えるサクラ
サクラが我が家の家族になったいきさつ、12年前の7月、蒸し暑い西日の頃、虐待され、衰弱しきった状態で、生ゴミと一緒に袋の中に捨てられている所を、弱々しく、か細い声で呼びかけるのを嫁さんが発見した
すぐに動物病院に連れて行ったが、ドクターからは『衰弱があまりにもひどく、このまま面倒をみても…
ここを乗り越えても恐らくは手足は不自由で歩けなく、細菌にやられてハニワのように、爆発しそうなほど腫れ上がってしまっている目は見えなくなるでしょう』
だから…
『安楽死させた方がいいのでは?』
こう告知された
冗談じゃない
どこかの最低最悪なクズのような人間に、サクラと一緒にゴミと一緒に捨てられていた、後ほど獣医さんにもらってもらう事になる“ミエゾウ”の2匹のケアする為に、衰弱仕切った胃腸に負担をかけないように少しづつ、小さく丸めたカロリーフードを与え、汚れきった身体を拭いてあげ、バンバンに膨れ上がり、塞がった目をこじ開けてやり、抗生物質の目薬をさす。これを30分に1度、24時間体制でやってあげないといけない程に弱りきっていたサクラとミエゾウ
このいきさつはずいぶん昔に、私のホームページに詳しく書いてあるが、虐待され、人間不信で、歩けず、目が見えなかったサクラが、何年もかけて心を託してくれ、部屋の中を自由に走り回ってくれ、自分の目で我が家の全てを見てくれて、7kgを超えるぐらいに我が家で食べる食事を信用してくれるようになってくれた事。こんなに嬉しい事は無かった。獣医がサジを投げたのに、我が家で元気いっぱいなサクラは、私の自慢の家族なのです
2週間前ぐらいから、完全に目が見えなくなってしまったサクラ
我が家に来た頃と同じで、目が見えいない
目が見えなくとも、ホンマに、ホンマにけなげに、不自由無い素振りで病気と戦っている
ダッコすると、いまだにウマく出来ない下手くそなゴロゴロを鳴らす
虐待のトラウマが原因なのか、4年程前までゴロゴロを出来なかったサクラは、未だゴロゴロが下手くそだ
でも味がある、心に真っ直ぐ届いてくるゴロゴロ
ダッコしていると下手くそなゴロゴロに混じって、息苦しさが肌に伝わる
イタリアから帰った夜から、家に居てる夜は一晩中、ゴロゴロに涙が止まらない
サクラはまた私が目を治してくれるって信用してくれているから息苦しいゴロゴロをしているのかな?
私がまたサクラのしんどさを取り除いてくれるって信用してくれているゴロゴロなのかな?
自分の無力が心の底から嫌になる
ホンマ腹が立つ
私に出来ることと言えば
タチウオ食べて、タチウオ食べた分だけ元気になってくれサクラ
そんな事だけ
癌の細胞が溶かした骨と一緒にサクラの顔からドンドン出てくる膿を、サクラの顔と、顔を洗う両手をカピカピにする
サクラの身体を撫でていると、手に当たるカピカピが心に痛い
今日の診断から帰ったサクラのお尻には、オムツが履かされていた
サクラの面倒はみんなぜんぜんOKやから、サクラホンマ一緒に長生きしてくれ
サクラ
サクラ
サクラ
サクちゃん
サクラ頑張れ